モモンガ9/4
奴が内に来てから3日目の夜。
奴が寝床としているのはソファーの部屋の横の部屋。クローゼットに使っている部屋だ。電気を点けている事はそんなにない部屋。
やはり夜行生物、暗所が好きなんだな。
今夜もカーテンレールを伝って行ったり来たり。外に出る場所を探しているのか?昼間は天敵で外に出れなかったのか?
そう思い奴の通り道の窓と網戸を解放。
奴のせいで蚊が入ってくるよ。
お、今日はソファーの反対側の窓際まで行動範囲を広げている。
行っては帰りまた、行っては帰り。
窓空いてるだろ。なぜ出ない?
こいつ俺の家に居座る気か!?
居るのはいいが食い物が心配だ。奴に喰われたくはない!
3日目だからなのか、私にもかなり慣れてきている。触れはできないが、指を近づけると鼻を近ずけてくれる。
可愛いぞ。
でも、動く時はゆっくり。モモンガがビックリするからね。
ソファーの丁度後ろの窓のカーテンの後ろで行ったり来たり行ったり来たり。
私の存在にも余り恐怖を感じなくなったのだと思い、落花生を置いてみるが 興味なし。
皮を剥いて中身だけ置いてみる。匂い嗅いで終わり。
手渡しにトライ。指に摘んで顔に近ずく。
お!興味あり!匂いを嗅いでいる!
が、ナッツの油分なのかナッツは奴の鼻先に飛んで当たった。奴の驚き用は言うまでもない。
その後、信頼関係の修復を試みたがダメ。
よし寝るかとクリスマスムード満点のLEDライトを消した瞬間奴は走り出した。
いつもはライトで明るい向こう側へ。
そう、慣れたのではない。ただ、向こうへ渡る機会を伺っていたのだ。
明日もこいつはいるのかな。